木本晴三 《二本の木》
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木本晴三 (1913-1998 /春陽会会員)は論客の揃った春陽会に所属し、論客たちに鍛えられながら画風を確立していった画家らしい。洲之内徹氏の目に止まり、銀座の現代画廊で個展を開くようになるまでは大作のタブローばかりを描いていたという。ということは、画廊の個展などでは売れにくい絵という事になる。そのことをふまえた洲之内さんのリクエストにより、ゼロ号とかサムホールなどの小品を描くようになり、愛好者も増えた。が、画家は小品といえども丁寧に堅実に仕上げる画法を貫いた。二本の木のある変哲もない風景が、画家の手練の技によって、その日、そこに漂っていた空気感とともに定着されたのである。
☆
この作品は、現代画廊が閉廊になり、片付けをしている時に見つかったという珍品。
現代画廊に通いつめた後藤さんならではの掘り出し物というべきか。
<ジャンル>絵画
<技法:材質>油彩/キャンバス
<作品寸法(cm) 334×242
<所属:後藤洋明コレクション>
後藤洋明さんは、夭折の画家や無名の新人などを発掘し、美術誌「芸術新潮」に美術随想「気まぐれ美術館」を連載して戦後美術史に独自の光を当て、同時代の作家たちにも影響を与えた故・洲之内徹氏が経営した現代画廊に通い続け、収集活動をした。その膨大な記録と記憶と蒐集品は公立の学芸員が頼りにするほどの価値を持つ。私も同じ時代に「気まぐれ美術館」を読み、現代画廊に通った仲である、その気まぐれの残党ともいうべき後藤さんのコレクションがこれから次々に送られてくるという。そのことは追々、記して行くことにしよう。
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