





アーナー恵子 《エネルギー》
¥300,000 税込
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太陽そのものを凝縮してそこに置いたよう
な画面を眺め続けていて、「遍照」という
言葉が浮かんできた。太陽のエネルギーが
炎上するさまをコロナといい、遍照とは仏
教用語の大日如来を表す概念だが、そんな
大仰な把握ではなく、明るくそこに集う人
々を照らし、楽しくさせる「赤」だと思っ
たのである。そうだ、アーナー恵子さんそ
の人が快活で、いつも周りに笑い声が絶え
ない素敵な女性なのだ。
<ジャンル>絵画
<技法・材質>アクリル/紙・パネル
<作品寸法(cm)>80×80
<所属:アーナー恵子アトリエ>
☆
【新芸術集団 フラクタスのこと】
「新芸術集団フラクタス」は、2000年に第一回展を宮崎県綾町で開催し、その後10回展まで活動を続けた。美術団体である。
絵画、立体造形、映像、写真、音楽・演劇、詩、文学、評論、建築など多様なジャンルの表現者たちが集まり、アンデパンダン方式で展覧会を開催するこの芸術展は、宮崎出身の前衛美術家・瑛九(えいきゅう)と行動をともにした加藤正(かとうただし)の呼びかけによるもので、瑛九ゆかりの県内作家を中心に、ベテラン・若手の別なく集まり、出発したものである。
「フラクタス」とは、物理用語で「混沌の中にきらめく光の断片」とでも要約される表現らしいが、そのグループ名は、この表現者集団の性格を表す的確な表現であった。
綾町での第一回展で幕を開けた企画展はまさに「前衛」の気風を示す絶好の機会となった。県立美術館を主会場に県内の40箇所のギャラリーや作家の工房、店舗、ホテルなどを結んで繰り広げられた第二回展は「地域美術展」としての性格と主張を明示した。その後、県立博物館に保存されている「民家園」で開催された展覧会、県立美術館での若手作家のプロデュースによる企画など、さまざまな手法で開催された企画展は、それぞれに刺激的であり、提案・提言も多く、瑛九が設立した「デモクラート美術協会」の系譜を引き継ぐアート活動として、宮崎のアートシーンに明確な一ページを記録したのである。
現在は休止中のこの集団の行方は、いまだ混沌<フラクタル>として不明である。
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