水元博子 《七月に聴くジャズは》
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伸びやかな線が画面を縦横に走り、時に交差し、鮮やかな色彩と響き合いながら、また新たな軌跡を描いて走り出す。そうだ、これはジャズなのだ。絵画における音楽性を言葉に置き換えるのは難しいが、この絵をたとえばおしゃれな山のロッジの居間などに掛けてゆったりと過ごしていたら、間違いなくジャズの響きが聞こえてきそうな気がする。それはいつか聴いた深夜のジャズ喫茶での記憶かも知れないし、旅の途中で立ち寄った異国のバーでの出会いだったかもしれない。
<ジャンル>絵画
<技法・材質>油彩/キャンバス
<作品寸法(cm)>91.0×72.7 *F30号
<所属:空想の森アートコレクティブ事務局>
*備考
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【南国の赤 水元博子】
――空想の森アート&エッセイ(5)/高見乾司――
宮崎の「新芸術集団フラクタス」に所属し、発表を続けた中堅作家・水元博子。この画家の「赤」を見るとき、南国の生命力に満ちた空と大地、「いのち」の輝きと鼓動を思う。
「フラクタル」とは混沌の中にきらめく光の断片という物理用語で宮崎出身の前衛美術家・瑛九の系譜に連なるグループ(現在は休止中)。瑛九が結成した「デモクラート美術協会」は戦後日本の前衛美術運動の先駆的グループで、実力作家を輩出して解散したが、それから半世紀を経て「現代アート」の源流的位置づけとして再評価されている。時はめぐり、南の大地に根を張り、描き続けている作家たちには、それぞれの課題や試練が課されるが、それもまた変異・変転・回帰を繰り返すアートの一地点というべきか。大病後の回復を待ち、筆を手にした画家の再生エネルギーの発熱が予感されるのである。
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